« 二値マスク合成による新星景写真 | トップページ | 星空トーク15minutes(第27回 デジカメはやっぱりイイですね!) »

2015年1月12日 (月)

二値マスク合成星景写真 技術解説

昨夜公開した、星・景色の両止め星景写真について、以下に簡単な補足解説をします。

まずは、星を追尾した画像のコンポジット画像です。

1

当夜は月齢19の月光が東から煌々と輝いていたため、背景レベルはかなり明るくなっています。
地上景色を無視した場合、これは従来の星野写真と同様です。
お分かりのように、星を追尾すると地上景色は流れますよね。
それを多数枚撮り星の位置あわせで合成すると、上画像のように景色は大きく流れてしまいます。


そこで、以下の画像を同じ赤道儀で撮影します。(取得タイミングは任意)

2

こちらは赤道儀の電動追尾をオフにしたカットです。
地上景色がはっきり写っていることがお分かりでしょう。
露出は90秒です。そんな短い間でも、星は少しずつ移動しご覧のように星が伸びているのがお分かりかと思います。これは従来の星が流れる星景写真ですね。

この①と②を合成するために、②を加工した以下のマスクを作成します。

4

これによって②の景色を①に合成することが可能です。
ただし、それをそのままやると以下のようになります。

Ng

森林の背後に、①の流れた森林が写り込んでいるのがお分かりでしょうか。
これを根本から解消するために、以下の③を取得します。

3

①と異なり、③は各フレームを比較(明)合成しています。
これならば、各フレームごとの夜空の部分が全て森林と置き換わり、結果的に合成素材としてはみ出しがなくなることになります。

これを、以下の通りレイヤーで配列します。

Layer


レイヤーに付与した番号は上の画像と同様です。

こうすることによって、以下のような画像が完成します。

Kansei

違和感なく合成されていることがお分かりかと思います。

マスクの境界線や、撮影のインターバルなどで多少の改善余地が残されていますが、そこは今後の皆さんの運用でカバーされることでしょう。

さぁ、皆さんも小型赤道儀やカメラレンズで新たな星景写真にチャレンジしましょう!



|

« 二値マスク合成による新星景写真 | トップページ | 星空トーク15minutes(第27回 デジカメはやっぱりイイですね!) »

撮影技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1783984/58558502

この記事へのトラックバック一覧です: 二値マスク合成星景写真 技術解説:

« 二値マスク合成による新星景写真 | トップページ | 星空トーク15minutes(第27回 デジカメはやっぱりイイですね!) »