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2013年10月19日 (土)

カラーアシスト方式の良し悪し

前作のIC348・NGC1333付近をML29050+6D(改)で撮影・処理してみて感じたこと。


<良い点・分かったこと>
① 星雲の色の乗り方が改善された。色にコク・深みが得られた。
② ①の結果、彩度を上げても情報が破綻しにくくなった。(これについては文で表現し難い)
③ Lの枚数が増えたため、淡い対象のS/Nが飛躍的に向上し処理の自由度が高まった。
④ 色のおかげかLの枚数のおかげか不明だが、淡い対象でもプリントでガッカリすることがなくなった。明らかに画質の向上を感じる。
⑤ 6Dデジカメのダーク減算は、多少温度がアバウトでも問題なく合ってくれる。
⑥ 6Dデジカメのフラットは、フラットダークさえ取得しておけば光源色合わせは不要であることが分かった。ミラースポンジは切っていないが、
フラットは問題なく許容範囲内にマッチする。ちなみにELパネルの露光時間は0.2秒/枚
⑦ ミラーショックによるガイドのブレはメイン鏡筒・サブ鏡筒共になし。
⑧ コーワとイプシロンの星の位置あわせはccdstackを用いても厳密には合わない。それをあらかじめ想定した上でのカラーアシスト方式だが、
実感としては自動処理でも案外合う。4分割程度のフィッティング素材を用意すれば、ほぼ全面合ってくれそう。

<悪い点・問題点>
① 処理プロセスが多くなり、煩雑となった。
② ファイルサイズが増え、PCへの負担が増した。待ち時間が長い。新たなPCが要る。
③ 処理フローは、cameraraw現像はお気楽に色が出せるが、本来素材重視で行くならccdstackがあるべき姿だと思う。
④ デジカメ6Dのバイアス再現性は電源系によってバラつくことが分かった。ただし、ごく淡い対象でそれが分かる程度。ライトフレームを発電
機で撮ったなら、ダークも自宅ではなく発電機で取得すべき。
⑤ コーワプロミナーをデジカメで撮影する場合、ライブビューを使った背面液晶では厳密には困難。USB接続にてEOS-Utilityを用いて確認すべき。



明らかな画質向上を実感しました。
露出時間・明るさは正義という考え方に間違いはなさそうです。

また、撮影については、同時撮影を開始した直後に10分なり8分おきに画像が同時にドンドコ上がってくる様子を現場で体験すると、
ブッチギリのハイスピード感を味わうことが出来た。
今後は、例えば月の出前のわずかな2時間などでも実質4時間分のデータを得られるので、明らかに天体写真のクオリティ・スピードが
向上するように思われる。この方式は正解だった。バッチ処理でいかにこれらの大量ファイルを処理・保管すべきかという部分が悩みの種。
PCを新調すれば良いが、10万円の出費は痛い。


まずはこんなところです。
次の作品はまだ未処理ですが、これがもし完成したら、また後日感想を綴りたいと思います。

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コメント

圧倒的なハイスピードですね。
メインがイプシロンということもありこれ以上の組み合わせはないかも?ですよね。
やはりモノクロ派としては、なんとしてもあのザラザラとしたカラーchから脱出したいものです。
特にBなんかは何枚あればいいのか検討もつきません。。
これらの悩みから解放されるのは夢のようなシステムですね。
淡い対象では、もうLが荒れてしまってどうにもならなくなりますが、イプシロンでひたすらLを撮る!
僕も親子亀でもう一本FSQでもあればいいのですがね(笑)

投稿: slo | 2013年10月19日 (土) 10時57分

sloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ようやく処理をはじめたところです。
ファイル数が多くて面倒ですが、やりがいがあって楽しいです。

モノクロ冷却CCDの唯一の欠点を、これで解消出来るといいなと思ってます。
Lは確かに、荒れてしまったら多少のノイズ処理はすれど、根本的にはごまかしが利かないものですよね。
FSQをもう1本買うのは金銭的にもためらうことでしょうが、上に乗せたらスゴイ豪華なシステムになりそうですね!

こんなのもありますよ。

http://www.the-digital-picture.com/Reviews/ISO-12233-Sample-Crops.aspx?Lens=739&Camera=453&Sample=0&FLI=0&API=0&LensComp=288&CameraComp=453&SampleComp=0&FLIComp=3&APIComp=0

投稿: よっちゃん | 2013年10月19日 (土) 19時05分

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