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2013年9月 7日 (土)

不具合例と分析

今日は仕事が朝帰りだったので、先程起きてまたRGB処理をしました。
今度は自分的にダメだと思う例を。
真っ当にプロセスを踏むと、必ずどちらかに不具合が生じるのがこのアンドロメダ。
今回は星などの高輝度エリアにホワイトバランスを合わせてDDPしました。

Ruki

見た目、明らかにアンドロメダ中心の飽和部外周のRが浮いてますよね。
これはGBと比較してRの飽和面積が広い、ということを意味します。
つまり、赤の色飽和ですね。
何も考えずにフツーに処理すると、みなさんこうなるのではないかな?

「普通に処理すると、褐色やらおかしな色になる」

って、よく言われますよね。まさにそんな状態ですかね。
星でカラーバランスを取ると、こんな感じになります。

逆に前回のようにアンドロメダ中心部の光芒カブリがないように処理すると、今度は
星の色が青系に転んでしまいます。先回syoshi-さんに指摘頂いたように、その場合
左上の銀河も寒色に転んでしまいます。難しいもんだね。

つまり、こういったプロセスを踏んでいる以上、必ずどちらかの副作用を受けるんですよ。
この状態はアンドロメダだけではなく、顕在化しないだけで他の対象でもそうだと思います。
ただ、アンドロメダはそれが顕著に現れやすいのかなと。

何故か?

多分だけど、アンドロメダというのは通常の星雲よりもビミョーな色合いの部分が「高輝度
のゾーンに存在する」からカメラやフィルターの持つリニアリティの不完全さが露呈しやす
いのでしょう。

色が一見無いようで実はカラフルな対象って、他にも色々あります。
ただ、M31のように明るい対象というのはあまりない。
M42でもスバルでも赤なり青なりで、色がはっきりしていますよね。
けど、このM31は違います。ハイライトの高輝度部に色彩強調をしないと出てこない
ビミョーな色差が潜んでいて、だからデバイス等の機器の悪さが見えやすいのだと分析し
ています。

つまり、それはカメラのRGBごとの飽和カウントやフィルターの透過特性のバラツキから
くる不具合が最も露呈しやすいエリアだということなのでしょう。

なので、この場合、正統派に画像処理を進める場合の補正の方向性は2つで、

① カメラやフィルターやソフトが及ぼすリニアリティの不揃いをあきらめ(つまり星の色を無
視)しながら星雲全体(つまり低域)のバランスを整える。

②あくまで与えられた道具であるカメラやフィルターのリニアリティを信頼しきって、星の
輝度カウント値のみを重視してホワイトバランスを整える。

先日の僕の処理は①で、今回の処理は②です。

①だと星が青くなる、②だとM31中心部に赤リングが出来る。

ではこの中間はどうか?

やってみた感じでは、①と②の中間を取るということはつまり、両者の良いところ取りを
しつつ、両者の悪いところも同時に併せ持ってしまう、という結果に過ぎないような気が
します。

結局のところ、カメラやフィルター、現行のソフトウェアが導いた結果としては、「どちらも
完全ではない」という結論になるんですよね。

これが、この対象を真っ当な処理で攻めた場合「処理が難しい」と思わせる要因だと分析
します。

では、sssなどの色彩強調を使わずに色味薄く仕上げたらどうか?
やり方にもよるでしょうが、そうすると今度は、色味に乏しい「無個性」というレッテルが貼ら
れてしまうことになります。

正統派処理で正解を導きたいのですが、それが出来ない。
その代表格がこのM31でしょうか。

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