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2013年6月 5日 (水)

TOA-35RDインプレッション

残念ながら試写画像はまだ公開出来ないのですが、ベランダでこの新型レデューサーを使っ
てみた印象を綴っておきます。

・思った以上に良像範囲が広く、GS200RCの光軸が合っていない状態でもフルサイズ四隅
のうちの二隅最周辺で点像に近い恒星像が得られた。

・但し、当然かもしれないが中心像と比較すると最周辺ではややシャープネスが低下する。

・光軸はフラットナー使用時以上にピーキーで、わずかな軸の傾きを敏感に察知し、像を崩し
てしまう。四隅・中心全ての一致条件は狭い。逆にRD⇔CCDのピントのスケアリングについ
てはF5.6というせいもあり、寛容ではないだろうか。

・逆に言うと、光軸調整(特にGSRCJ90=台座のスケアリング)のワークフローさえ確立さ
せてしまえば、このレデューサーはフルサイズ全面ノートリミングで使用可能な感触がある。

・タカハシ公証のバックフォーカス値は、あまり関係ない。2~3mmそれを移動させても、
良くも悪くも変化を感じない。バックフォーカス値を変化させ効果を感じ取りたいのなら、バリ
リングではないが、最低でも10~20mm以上は前後させなければならないでしょう。

・総じて、鈍感であったフラットナーと比べ、かなり敏感でピーキーなじゃじゃ馬のイメージが
ある。ただし、これを扱えばむしろフラットナーよりも見掛け上シャープな像が得られる潜在
能力を感じた。

元来TOAの専用レデューサーですが、このレデューサーは本気でフルサイズに対応する
素晴らしい能力を秘めているようです。
特に、光軸調整のシビアさを要求されない屈折望遠鏡には即戦力となりうるでしょう。
リッチークレチアンであるGS200RCとの相性も良好で、良くも悪くも鈍感であったF8直焦点
が、一気に敏感な光学系に早変わりします。たとえるなら、ちょっと手で押しただけですぐに
左右どちらかに傾いてしまうやじろべえのようです。
これを完璧に操るには、神の手でもなく修練でもなく、「光軸調整治具の作製とワークフロー
の確立」でしょう。光軸調整のスキルアップとは、何度やっても同じ結果となる「再現性の確立
」に他ならない。

今まで、レデューサーなどの縮小光学系を装備するとたちまち周辺像が悪化する、という固
定観念がありましたが、このレデューサーはちょっと違う。かなり優秀だと思います。
TOAでフルサイズに満足がいかなかったユーザーは、間違いなく導入の価値があるでしょうね。

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コメント

曇って残念だったですね...
まだ梅雨前にワンチャンスありそうなので期待してますよ。

これでCCA250を負かして下さい(笑)
よっちゃんならホントにやりそうね(^_−)−☆
週末はなんとなくこっちが天気良いみたいですが、一作品欲しい所ですね。
湿っぽい空気ですが、シーイングは良さそうです。


投稿: slo | 2013年6月 5日 (水) 17時55分

sloさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。

>これでCCA250を負かして下さい(笑)

ま、まさか。
CCA250の直焦点を負かすなんて、とんでもないです(笑)
足元付近ぐらいに近づけるかどうかってとこでしょうか?
けど、GS200RCはこのレデューサーを得て、何かこう一気に覚醒されたかのようです。
まだ光軸調整が不十分、というか…それを行うための治具が完備していません。
とりあえず今週末もし晴れたら、応急処置的にでも良いのでまずは何か1対象撮ってみたいですね。
ペリカン星雲あたりが、画角的には丁度いいのかなぁ~。
そちらの平日遠征の成果も、期待してますよー。

投稿: よっちゃん | 2013年6月 5日 (水) 20時49分

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