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2013年6月 9日 (日)

オフアキシスガイド使用感

GS200RCを最初に実践投入した数ヶ月前、親子亀方式のガイド鏡で1ショット10分で
6ピクセルも流れて以来、オフアキ化を決心しました。

ようやく全てのシステムでオフアキが完成し、実写確認もしましたので使用感を書いてみます。


GS200RC+TS2.5フラットナー(1600mmF8)の場合
フラットナー使用時の良像範囲が広いせいか、フルサイズ外周の星も綺麗な真円でガイド
星が入ってくる。春のさびしい星域でもLodestarチップ上に2~3個はガイド星が入って
きて、F8であるに関わらず実用上問題なし。


GS200RC+タカハシTOA35RD(1120mmF5.6)の場合
良像範囲が上記より狭いため、ガイド星はいびつになっている。
ただ、Fが5.6と明るい分、ガイド星がみつからないということはなかった。(まだ1回だけです
が)一応念のため、ガイドはF8時と同様、2×2ビニングで3秒露光でガイドかけてます。
星はいびつでも、ガイド結果に影響を及ぼすことはありません。


ε180ED(500mmF2.8)の場合
フルサイズCCDチップ外の星ということで、ガイド星はやや伸びている。
ただ、焦点距離と明るさの関係もあり、ガイド星はたくさん入ってくる。
どこに向けても、ガイド星がないという場面はないでしょう。


ところでLodestarにTSG-OAGを取り付けた場合、その開口部の狭いプリズム棒のせいで
当初は写野がケラれるのではないか?と心配していました。
けど、どうやらその心配はなさそうです。
これはTSG-OAGだけではなく、同じ造りのOAG9にも言えることでしょう。
但し、OAGプリズムからCCDまでの距離があまり離れたシステム構成にしてしまうと、
四隅がケラれる可能性が出てくるかもしれません。
参考までに、私の場合はプリズム⇔CCD間の距離は43mm程度と短く設定しています。
GS200RCのみをオフアキ化するなら、もっと距離に余裕を持たせても良さそうですが、
ε180EDという短いバックフォーカスでこれを併用するため、このようにしています。

また、ガイド側のピント出しはプリズム棒の抜き差しで行います。
当初の予想通り、一度抜き差しでピントを出してしっかりと固定しておけば、
その後どんなシステムに変更しても、そのピントを合わせなおすことは不要でした。

ガイド精度ですが、やはりガイド鏡ガイドよりも確実性が高いです。
すごく厳密な見方をすると、10分間の露光時にもし1ピクセルでもガイドエラーしてしまうと、
画像処理コマンドで言うところの「ダスト&スクラッチ」を元画像に1ピクセルかけるのと
似たような情報ロスが発生してしまいます。
ε180EDは焦点距離が短かったため、そのズレはさほど気にはならなかったものの、
もし主鏡セル内の鏡体与圧が低かった場合、ガイド鏡と主鏡のズレは確実に実写像に
悪影響を及ぼします。この影響を全く無視出来るという意味では、ε180ED+オフアキも
無益ではないでしょう。まだε180ED+オフアキで作品を残していないので、近々これも
実現させたいと思っています。システム自体は完成していますので、また公開させて頂き
たいと思っています。

対してGS200RCのオフアキ効果はてきめんです。
というか、この望遠鏡はオフアキなしではまともに性能を引き出すことは出来ないのでは
ないかと思っています。
カーボン筒の軟弱さというよりも、主鏡の動きが特に大きく、どうしてもガイド鏡とのズレを
長焦点で拾ってしまいます。
1000mm以上の望遠鏡で撮影している方は、一度ディザリングガイド(ソフトでコマごとの
ピクセルシフトを行う機能)をオフにして、1ショット10分ごとにどのくらい星が移動している
のかを確認してみて下さい。同一方向に規則的に数ピクセル移動してしまっているので
あれば、それは反射であれば鏡、屈折(ガイド鏡含む)であれば対物レンズである可能性が
多いです。その他にも鏡筒バンドや接眼部の強化対策というのもありますが、最後までつ
きまとう悩みというのが先に述べた対物レンズおよび主鏡等の微妙な動きです。

オフアキはシステム構築に時間と手間がかかります。
けど、一度システムが決まってしまえば、あとは本当に楽です。
大昔銀塩フィルム+中判フィルムで撮影していた時分もオフアキを使っていましたし、
デジカメ時代でも一時採用していました。
ε180EDを入手してからは、そのバックフォーカスの制約があり暫く親子亀をメインで
作品撮りをしていましたが、ここに来てようやくオフアキシステムが実現したというわけです。

フィルターホイールが手差しになってしまう等の制約もありますが、元画像のクオリティアップ
や安心感を得るための手間と考えれば、現地で3~4度行うフィルター交換は苦になりませ
ん。

もし皆さんが今後オフアキにしたい、と思われるなら、出来る限り手持ちの機材の中でバック
フォーカスの短いシステムを機軸にオフアキシステムを構築されるのが良いでしょう。
(大ではなく)小は大を兼ねる、ということですね。

オフアキシスガイダーは三ツ星さんなども有名ですが、今では星空工房しばたさんのところ
では、積極的に薄型オフアキやフルサイズ対応の大口径ガイダーなどの製作を受けている
ようです。

今後本格的にオフアキシステムを導入されたい方は、いちど星空工房しばたさんにオフアキ
ガイダーの作製依頼をされてみてはいかがでしょう?
ガイド精度がアップすれば、元素材へ抱く世界観がちょっと変わりますよ。

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コメント

小は大を兼ねる、ホント痛感します。
TOA新型RDの導入に二の足を踏んでいる理由は正にソコなんです。
私のはオフアキからセンサまでのバックフォーカスが9cmもありますからf(^^;

GS200RCは主鏡固定ですよね?それでも主鏡移動が見えてきちゃいますか。
リッチークレチアンならガイド鏡とのコンビでも案外イケるかと思っていましたが焦点距離が伸びるとやはり難しいんですね。
おかげさまでCCA250への触手が収まりました(笑)

投稿: こう@ベサメ | 2013年6月12日 (水) 20時01分

こう@ベサメさん

こんばんは。コメントありがとうございます。
TOAの新型RDはフルサイズを使っている方からすれば最高のパーツでしょうね。
オフアキは結構光路長があるのですか?90mmとは結構長いですよね。
レデューサーの手前にオフアキをつけたいという方は多いでしょうから、オフアキもより薄いものが
求められてきますね。柴田さんは、おそらくですがTSG-OAGのような光路長10ミリのような
薄くて円形のオフアキなどは得意分野だと思いますよ。ただ、プリズムはどこかで調達してこなくては
ならないでしょうね。
CCA250を購入されようとしていたのですか?
あの筒は確かに最高でしょうが、光軸調整をユーザーレベルで出来ないと聞きますので、これは自分に
とっては致命的なんです。タカハシの寄居工場が自宅から近くて、朝預けて夕方仕上がりっていうなら
考えてしまいますが…(笑)いずれにしても、予算がありませんね。

投稿: よっちゃん | 2013年6月12日 (水) 21時07分

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