« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »

2013年6月

2013年6月30日 (日)

光軸調整治具の紹介(ε180ED/GS200RC)

本日は、僕の光軸調整で使っている治具というかパーツの紹介をします。
興味のある方は、ムービーをご覧下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月28日 (金)

僕にとってブログの位置付けとは

その昔、文通やメーリングリストから始まった天体写真愛好家の交流。
これが今はHP画像掲示板などを皮切りに、個人のブログやツイッター・Facebookなど、
インターネットの普及に伴い、より個人レベルでの「店開き」が可能となりました。

ここ「星の牧場2」および、旧「星の牧場」は、ほぼ混じり気のない天体写真ブログ。
天体写真の作品画像はもちろん、技術情報や考え方を発信する個人のサイトです。
嫁や手の放せない小さな子供が2人いる家庭環境もあり、発信することには力を置けども
所謂交流という部分にはあまり重きを置いていない…というか、そういうスタイルでないと
対応に追われ発信すらままなりません。
多すぎるコメントの返信に嫌気が差し、新たな着想が沸いてもすぐそれを発信出来ない
(しづらい=コメ返していないから)ストレスが、結果として僕をネットから遠ざけてしまう
ようなのです。
なので、ちょっと前に僕はブログ本文で皆に爆弾的な発言をしました。
「年賀状の交換でもあるまいし、上っ面だけのコメントするな。たとえ毒を吐いてでも真実を
語れ」と。
人から嫌われたくない、と強く願う人は決してこういう発言はしないでしょう。
でも、僕の天体写真にとってはそれが真実なんです。

発信することで、誰かの褒め言葉等コメントを期待するわけでもない。
かといって発信する情報のクオリティ(画像・技術情報)には手抜きをしたくない性格。
「これを発信すれば、マニアはきっと喜ぶだろう。」
という着想を得た際に、僕はブログの更新をします。
人に媚びることもなく、かと言ってあれはダメだと斜に構えているわけでもないです。
また、憂さ晴らしのためにここを利用しているわけでもないです。
出来るだけ良い画像、良い情報をここで発信したい、という意識だけは負けないつもりです。

元旦に僕が言った言葉、「天体写真の真実を見る。語る。」

今まで10年近く天体写真のWEBサイトの交流を見続けていて抱いてきたことは、
「結局みな、真実となると目をそむけお茶を濁してしまう。核心に迫ることを避ける。」
ということ。
初心者がある一定レベルにまで上達するツールや情報はいくらでも落ちていますが、
その上となると、なかなか探しても入手出来ないのが実情です。

また、それぞれが個々に店開きしているというのも錯覚に陥る原因。
誰からもコメントが来なくなる、という不安。
コメントがないとイヤだから、色々な人の記事に当たり障りのない感想をキータイプする。
作品を公開して誰も評価してくれなかったら寂しいから、そのときばかりはネット巡回する。

そんなことはどうでもイイのです。
なぜなら、僕は作品の放つ輝きの力を信じているから。
写真の持つ力を信じているから。
誰かの評がなかったからもうイヤだ、とか、そんな浅はかな事は絶対思わない。
むしろ、超傑作でコメントが全くの0であった方が、こりゃネット世界は滑稽で面白いわと
すら感じる。
「プライド勝負のフォトコン界なんて、しょせん人にダンマリさせてナンボだ。」
とも談笑しているぐらい。
そう、コメントや感想があろうがなかろうが、傑作は多くの人をひきつけます。

そこで何を言おうが、何を言われようが、言われまいが、
傑作というのは、作者の手から離れ独り歩きするもんだと信じています。
たとえケチを付けられようが、ねたまれようが、ダンマリだろうが、人間同士のしがらみが
あろうが、そういうつまらないファクターは全て吹っ飛ばす力を秘めています。
良作を得る努力をし、それを発信する。
天文屋のコアなハートをひきつけるには、これ以外の近道はないでしょう。
どれだけうわべの言葉で媚びたところで、年賀状はゲット出来ても、コアな彼らのハートは
ゲット出来ません。

もし、何か問題にぶつかりそれを乗り越えようと本気でもがいているなら、コメントくれるの
をただ待ちわびるのではなく、たまには自分の店から飛び出して他の店に尋ねに行けばいい
んです。
「壁にぶち当たっても、自分の店に何か仕掛けとけば、誰かがヘルプしてくれるだろう。」
程度に安易に構えてても、年賀状のようなものは届いても真実は得られないことが殆どで
す。俺なんて、「教えて欲しい!」と頭下げても、体良くはぐらかされて、何も教えてもらえなか
ったんだから。文句を言うなら、そういうヒトにこそ言って欲しい。
それと比べると…
「(あなたの意思で)我が家に来て天体写真を教えて欲しい…」なんて、都合良過ぎる。

優れた作品には、その人が誰であれ何であれ、ブログ内に傑作ボタンがあれば押すように
最近はつとめています。僕はこの世界で、良くも悪くも正直でありたいのです。
僕はブログではこういった毒もはきますが、本当に良いものには良いと言えるタイプです。
良いものにすら「この人はウチらの団体ではないから…」と意固地なバイアスをかけてしか
評せない天体写真の趣味なんて、もうやめちまえって思う。

僕はこの趣味において、良い作品には媚びても、人には媚びないつもりです。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2013年6月26日 (水)

天体写真の近況報告

今夜は、ここ最近の天体写真の近況について一人で語っています。
時間は18分28秒です。

主な内容は以下となります。

  1. GS200RCについて
  2. GS200RC+TOA35RDについて
  3. イプシロン180EDについて
  4. 画像処理について
  5. プリンターについて
  6. 作品作りの今後の見通し

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年6月21日 (金)

イプシロン180EDのフラット201306

イプシロン180EDの最新フラットです。

Lflat32c


こちらが、等高曲線です。

Toukou


何かこう、飛躍的な進歩の手がかりを得た感触があります。

ただし、まだ不完全。

輝星像に難があるのと、台座調整を追い込めてない感じ。


一応、先日のvdb152の中心像 (ML29050 ピクセル等倍)

Center


オフアキの効果もあってか、ガイドはバッチリです。

輝星の対策については、まだ後回しにしたいです。

それよりも、台座のスケアリング精度向上が先決でしょう。

そして、フルサイズの最周辺像が以下。


Corner


中心よりやや解像が劣りますが、一応満足できるレベル。

ただ、明らかにCCD⇔補正レンズのスケアリングではない台座傾きがわずかに発生して

おり、画面右側の隅はここまで綺麗な像とはなっていません。

これが最初に攻めるべき課題ですね。

一応、syoshi-さんにアドバイスを頂き、週末に調整を行ってみたいと思います。

ふぇにるさんのような美しい輝星像を目指して、頑張りたいと思います。

それにしても、イプシロンの潜在能力は無限大です。

キヤノンやニコンのどんな高性能なカメラレンズよりもスゴイ!…と思う。

梅雨時はこの対策と、GS200RCバックフォーカス調整の2本立てで行きたいと思いま

す。また、良い結果が得られれば報告します。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2013年6月20日 (木)

アクセス解析

このブログのアクセス解析機能は秀逸で、かなり多くの情報を見ることが出来るようです。
じっくり見ることはありませんでしたが、有益なデータもあるので一部紹介します。


まずは、Webブラウザ。
対象期間中で、どのブラウザで閲覧する方が多いのかを知ることが出来ます。

Browser

写真ブログとは言え、IEが一番なんですね~。
かくいう僕も、IEです。
バージョンは忘れた。
IpadやIphoneの場合は、Safariになるんだろうな。


次にアクセス地域。
どの県が一番僕のブログを見に来てくれるのかが分かります。

Access_2


人口がモノを言うのでしょうか。
東京都がNo.1ですね。
けどその次に大阪ではなく愛知が来るっていうのは、何故だろう。
自分の住む滋賀県はなんと、43位(涙)



次に、OS。

Os

やっぱりWindows7が多いのかー。
8はまだ6位ですね。
MacOS-Xは、Iphoneなどのスマホも入ってるのでしょう。
やはり、天体写真作品もスマホ対応時代ですね。



次に、滞在時間ランキング。
つまり、どのページが一番人気だったかを知ることが出来ます。
まぁ、僕のはムービーが多いので、それがイコール人気かどうかは疑問だけど。

Taizai


これを見ると、どういうわけかステライメージ解説開始!という記事がNo.1らしい。
自分自身、どんな記事だったか覚えていない(笑)
何やかんや言っても、画像処理ムービーの根強さが分かりますね。
最近やってないなぁ。


最後にディスプレイ。
これが案外有益なデータ。
ブログ発信側として、皆さんがどのぐらいの大きさのモニターで見ているか気になる。

Display

1920×1080、つまりフルHD対応のモニターがNo.1だね。
そうそう、ここなんですよ。
最近大きなディスプレイが格安になったので、その方々へどれぐらいの天体写真を
貼るのか、また、そうではない(小さい)モニターの方々を含めた場合の最大サイズを
考える上でこのデータは有り難い。

僕はナナオのCG211というモニターで、今ではやや小さめな1600×1200です。
僕のブログのTOPページによく天体写真を貼り付けますが、そのサイズは横幅1200
ピクセル程度にするのが、もっとも最大公約数的かなと思っています。
ただしそれは東西横倒し構図の場合です。
南北縦構図で横幅1200ピクセルにしてしまうと、縦が長くなりすぎて閲覧者にスクロール
という手間を強いてしまいます。一度に全貌が確認出来ない作品は、美術的見地から言っ
てもよろしくないかな、と。
なので、横幅というか、縦横問わず長辺を1200ピクセルを限度としています。

クリック拡大やスクロールを閲覧者にさせずに、一度に(否応なしに)パッと作品が飛び込
んで来る状態が理想です。ブラウザ環境やMacBook Retina等、モニター解像度の進化
も含め、今後よりクオリティの高い画像データが発信可能な環境になることを願ってます。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月17日 (月)

vdb149・152付近

昨夜、車で1時間の近場撮影に行ってきましたので、その成果をアップします。

Vdb152_1200pix

<vdb149・152付近>
2013年6月17日00:03~
イプシロン180ED(F2.8)、FLI ML29050(-30℃)、タカハシNJP赤道儀(K-ASTEC
モーター改造)、Lodestarオフアキシスガイド、β-SGRフォーカサー、AstrodonGEN2
フィルター
露出時間:L10分10枚、RB各2枚(Gなし) 合計露出時間:140分
滋賀県高島市にて撮影


とにかく、うす雲に悩まされた一夜でした。
足の速いうす雲ではなくて、超スローな淡いうす雲です。これがやっかい。
撮影したL14枚中、厳密には何とその半数以上はうす雲にやられていました。
うす雲が特に酷い画像だけを選び4枚をNGとし、10枚をコンポジットしました。
さらに、その際は晴天と思われたRGB撮影においてもGのみうす雲がカブって輝星が大きく
にじみ使えないものとなっていました。なので、仕方ないのでGではなくLをGとみなして処
理をしました。なので、色再現の妥当性には全く自信がありません。
こういう素材はいい加減にしか処理しないので、即日アップです。

アンタレスのときもそうでしたが、思えば今年の僕は本当に成果が得られていません。
天気ばかりはどうしようもないのですが、イプシロン撮影に限っては、たかだか3時間・
4時間の連続快晴という事象にすら、ここ半年以上めぐりあっていないのです。

終夜快晴で撮影完了、というコメントがここで書けるのは、ほとんど今の自分にとって奇跡
のようなイベントにしか見えません。それぐらい、天気の巡りが悪いです。
成果のない今のうちに、GS200RCの撮影準備を進めるのが一番なんでしょうね。
ちなみに、イプシロンのオフアキは今回が初作品となります。
10分ガイド結果は、かなり良い感じでした。

この写真は、念のために天文ガイドに応募してみようかと思います。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2013年6月11日 (火)

ダークフレーム再取得?

この間ペリカンをダーク&フラット補正していてようやく気がついたのですが、
ダーク減算後に縦の黒スジが残るようになり(過補正を指す)、カメラが生成するダークの
経年変化があることを知りました。

このML29050というカメラは、ピクセルが細かく解像度が高いのはいいものの、
いくつか欠点があり、それは
① ML16000やML8300と比べて、冷却能力がそれぞれ5℃・10℃程度悪い
② バイアスフレームを撮ると、直線的なスジが2~3本目立ち全体的に汚い
③ これは感覚的なものですが、ダークノイズがML16000と比べて多い
ということです。

わずか?1年しかこのダークライブラリを使っていないのですが、ここは重い腰を上げ
ダークフレームの再取得をせねばと思います。
MaximDLやPixInsightなどの海外ソフトであれば、1種類ダークを撮っておけば温度と
露出を変化させたかのようにダークノイズ量をコントロール可能とのことですが、
こういうプロセスでは出来れば手を抜きたくない性分。
また冷蔵庫なりで撮影したいと思っています。

ただ、昨年のように50枚とかそれぞれ取得するのは大変です。
露出時間をF5.6やF8用に15分等のバリエーションを追加する代わりに、16枚コンポ程度
にとどめようかなと思っています。
フラットフレームと比べ、演算方法から推察するに減算であるダーク補正はそこまで著しい
画質劣化があるわけではなかろうと。想定する最大撮影枚数と同じ16枚程度で良しとしよう
と考えています。
これで、15分や10分など、温度に応じたあらゆるバリエーションを今までよりも楽に収集
することが出来るでしょう。

ちょうど梅雨時なので、良い機会です。
少しずつやって行ければと思っています。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年6月10日 (月)

選手交代

先日より記事にしているGS200RC+新型35RDについて、良像範囲をさらに拡張した
く、しばらくベランダ入院させたいと思っています。
試そうと思っていることは、以下の2つ

① 光軸ズレの症状把握と改善

これは必ず果たします。今週柴田さんより光軸治具パーツが届くので、それを使い症
状の把握と改善をしたいと思います。おそらくですが、接眼台座の傾斜がフルサイズ
周辺に悪影響を与えているのだと思います。現段階でこれをきちんと確認するツール
は手元にありません。まずはそのパーツ待ちとなります。

② バックフォーカスの粗調整→微調整
これは手探りです。これにおそらく時間を費やすと思います。
具体的には、僕的にはRC系のバックフォーカスの調整幅は、ニュートンと比べて
粗いのではないかなと。旧型TOAレデューサーにはバリリングという延長パーツが
あり、それらは1ミリ単位ではなく数十ミリ単位での変化なので、そう思った次第
です。トヨタの自動車(タカハシの望遠鏡)にトヨタの純正パーツを使うなら、
推奨値そのままの65.5mmなりを狙えば良いのでしょうが、外車(GS200RC)に
トヨタ製パーツを無理やり装備して性能限界を引き出そうとしているようなもんなの
です。65.5mmという推奨値が正解という根拠など、どこにもないのですよね。
APS-Hで良像が得られることは分かりましたが、それ以上を追求するなら公称値の
65.5mmという呪縛から一度大きく脱却した部分から粗調整しつつターゲットを
絞って行こうかなというわけです。

というわけで、しばらくGS200RCはベランダで試行錯誤の期間に入ります。
良い結果を生むかどうかは分かりませんが(大抵こういうトライは変化なし、で
終わることが多い)、最悪でもAPS-Hトリミングというスタイルではやっていく
つもりなので、その最低保証に対する期待は今でも強く抱き続けているつもりです。
さて、そうなると次回の晴れ間の遠征はどうするか?
ってことになりますよね。
やはりここは、堅実にイプシロン180EDを久しぶりに持ち出すのが安定結果を
生み出すだろうと思います。
イプシロンの事前調整・準備は慣れたものなので、これについては問題ないでしょ
う。問題はこの筒を久しぶりに使って何を撮るか?でしょうね。
久しぶりに淡い対象を狙ってみるというのもいいでしょうか。
そろそろケフェウス近辺も狙い目となりますね。
週末もし晴れる予報なのであれば、平日のうちに調整等の準備を済ませておこうか
と思っています。
イプシロン180ED、再始動です!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 9日 (日)

オフアキシスガイド使用感

GS200RCを最初に実践投入した数ヶ月前、親子亀方式のガイド鏡で1ショット10分で
6ピクセルも流れて以来、オフアキ化を決心しました。

ようやく全てのシステムでオフアキが完成し、実写確認もしましたので使用感を書いてみます。


GS200RC+TS2.5フラットナー(1600mmF8)の場合
フラットナー使用時の良像範囲が広いせいか、フルサイズ外周の星も綺麗な真円でガイド
星が入ってくる。春のさびしい星域でもLodestarチップ上に2~3個はガイド星が入って
きて、F8であるに関わらず実用上問題なし。


GS200RC+タカハシTOA35RD(1120mmF5.6)の場合
良像範囲が上記より狭いため、ガイド星はいびつになっている。
ただ、Fが5.6と明るい分、ガイド星がみつからないということはなかった。(まだ1回だけです
が)一応念のため、ガイドはF8時と同様、2×2ビニングで3秒露光でガイドかけてます。
星はいびつでも、ガイド結果に影響を及ぼすことはありません。


ε180ED(500mmF2.8)の場合
フルサイズCCDチップ外の星ということで、ガイド星はやや伸びている。
ただ、焦点距離と明るさの関係もあり、ガイド星はたくさん入ってくる。
どこに向けても、ガイド星がないという場面はないでしょう。


ところでLodestarにTSG-OAGを取り付けた場合、その開口部の狭いプリズム棒のせいで
当初は写野がケラれるのではないか?と心配していました。
けど、どうやらその心配はなさそうです。
これはTSG-OAGだけではなく、同じ造りのOAG9にも言えることでしょう。
但し、OAGプリズムからCCDまでの距離があまり離れたシステム構成にしてしまうと、
四隅がケラれる可能性が出てくるかもしれません。
参考までに、私の場合はプリズム⇔CCD間の距離は43mm程度と短く設定しています。
GS200RCのみをオフアキ化するなら、もっと距離に余裕を持たせても良さそうですが、
ε180EDという短いバックフォーカスでこれを併用するため、このようにしています。

また、ガイド側のピント出しはプリズム棒の抜き差しで行います。
当初の予想通り、一度抜き差しでピントを出してしっかりと固定しておけば、
その後どんなシステムに変更しても、そのピントを合わせなおすことは不要でした。

ガイド精度ですが、やはりガイド鏡ガイドよりも確実性が高いです。
すごく厳密な見方をすると、10分間の露光時にもし1ピクセルでもガイドエラーしてしまうと、
画像処理コマンドで言うところの「ダスト&スクラッチ」を元画像に1ピクセルかけるのと
似たような情報ロスが発生してしまいます。
ε180EDは焦点距離が短かったため、そのズレはさほど気にはならなかったものの、
もし主鏡セル内の鏡体与圧が低かった場合、ガイド鏡と主鏡のズレは確実に実写像に
悪影響を及ぼします。この影響を全く無視出来るという意味では、ε180ED+オフアキも
無益ではないでしょう。まだε180ED+オフアキで作品を残していないので、近々これも
実現させたいと思っています。システム自体は完成していますので、また公開させて頂き
たいと思っています。

対してGS200RCのオフアキ効果はてきめんです。
というか、この望遠鏡はオフアキなしではまともに性能を引き出すことは出来ないのでは
ないかと思っています。
カーボン筒の軟弱さというよりも、主鏡の動きが特に大きく、どうしてもガイド鏡とのズレを
長焦点で拾ってしまいます。
1000mm以上の望遠鏡で撮影している方は、一度ディザリングガイド(ソフトでコマごとの
ピクセルシフトを行う機能)をオフにして、1ショット10分ごとにどのくらい星が移動している
のかを確認してみて下さい。同一方向に規則的に数ピクセル移動してしまっているので
あれば、それは反射であれば鏡、屈折(ガイド鏡含む)であれば対物レンズである可能性が
多いです。その他にも鏡筒バンドや接眼部の強化対策というのもありますが、最後までつ
きまとう悩みというのが先に述べた対物レンズおよび主鏡等の微妙な動きです。

オフアキはシステム構築に時間と手間がかかります。
けど、一度システムが決まってしまえば、あとは本当に楽です。
大昔銀塩フィルム+中判フィルムで撮影していた時分もオフアキを使っていましたし、
デジカメ時代でも一時採用していました。
ε180EDを入手してからは、そのバックフォーカスの制約があり暫く親子亀をメインで
作品撮りをしていましたが、ここに来てようやくオフアキシステムが実現したというわけです。

フィルターホイールが手差しになってしまう等の制約もありますが、元画像のクオリティアップ
や安心感を得るための手間と考えれば、現地で3~4度行うフィルター交換は苦になりませ
ん。

もし皆さんが今後オフアキにしたい、と思われるなら、出来る限り手持ちの機材の中でバック
フォーカスの短いシステムを機軸にオフアキシステムを構築されるのが良いでしょう。
(大ではなく)小は大を兼ねる、ということですね。

オフアキシスガイダーは三ツ星さんなども有名ですが、今では星空工房しばたさんのところ
では、積極的に薄型オフアキやフルサイズ対応の大口径ガイダーなどの製作を受けている
ようです。

今後本格的にオフアキシステムを導入されたい方は、いちど星空工房しばたさんにオフアキ
ガイダーの作製依頼をされてみてはいかがでしょう?
ガイド精度がアップすれば、元素材へ抱く世界観がちょっと変わりますよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年6月 8日 (土)

GS200RC+RDピクセル等倍画像公開

先ほどアップした画像のピクセル等倍画像を公開します。(1枚画像・デジ現なし)

以下をクリックして下さい。

http://www.geocities.jp/yottyan_cryyagi/perican_toubai.jpg


サーバーが1枚につき5MBの制限なので、一部切り抜きのピクセル等倍画像です。


ブログ用の縮小画像は以下です。

Perican_kakudaijpg


これを見て感じるのは、「中心付近の解像力は非常に高く、ML29050の微細ピクセルの

意義が見出せる。」ということ。

ペリカン星雲を撮影されたことがある方は、一度上のURLの等倍の素材を並べて比較鑑賞

されてみて下さい。

このクオリティを出来れば、周辺四隅まで行き渡らせたいのですが・・・。

しばらくは、ベランダで修行することになりそうです。

syoshi-さんやsloさん、やまちゃんさんなど、詳しい方の意見などを聞いて、今後の方向性

を真剣に考えようと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

みつえ牧場遠征にて

昨夜は、kiriさんH川さんとみつえ牧場へ行ってきました。

先日からご紹介している新RDシステムの実践投入初日となります。

撮影前から皆に、「今日はたぶん試運転どまりで、いきなり作品はものに出来ないでしょう。」

と謙遜して言ってましたが、そういう悪いヨミばかりはしっかり的中します(笑)

まず、天気と透明度が優れなかったこと。

局地的なガスとうす雲のせいで、いつものみつえの空とは言いがたいヌケの悪さ。

これでまずやる気をそがれました。

今日はテストで終わらそうと決意。

そして、Lを撮影してみたのですが、どうも光軸の片側が悪いのと、良像範囲がフルサイズ

最周辺までは厳しそうな結果。

そうですね、作品レベルで安定的に結果を残すなら、CCDの36×24mmを30×20mm

以下までトリミングすべきでしょう。旧EOS-1D系APS-Hつまり28.8×19.2mm

(wikipediaより)程度なら万全でしょう。

ですので、このRDの作品的良像範囲は34~36φといったところでは

ないでしょうか?(フルサイズは43φ)

以下が悪条件下で撮影したペリカンです。

Perican

この画像は上記の良像範囲程度にトリミングした画像です。

光軸のどこかがズレているようで、この画面で言う下側の星像が著しく悪化しています。

逆に、四隅で言えば右上が最もポテンシャルを発揮している星像です。

この星像を四隅で決めることが出来ることが、今のところの目標ですね。

しばたさんにセンタリングスコープの十字線挿入接続環を作製予定なので、これが出来

ないことには、この問題には今のところ立ち向かえません。

おそらく、糸十字をきちんと張ってスコープをのぞくことが出来れば、台座のセンターズレ

なりの症状が判明してくるのではないかと思っています。

ピントをあれこれ調整して星像を見る限り、カメラスケアリングのせいではなさそうです。


中心付近の像が非常に素晴らしいだけに、フルサイズの最周辺はそれに見劣りする

部分があって、どうしてもトリミングを前提とした作品づくりを強いられる感じですね。

あまりトリミングすると、フラットナー仕様の1600mmと同じような画角になりかねない

わけですが、それじゃ意味がないかっていうと、やはりFが8から5.6になるというメリット

は捨てがたいものがあります。

今回の試運転では、まだまだ道のりは遠いなと感じた次第です。

自宅で調整しつつ、前進すれば撮影地に機材を持っていくでしょうが、そうでもなければ

今の梅雨時期の晴れ間は貴重ですので、イプシロンを遠征で使い、自宅ではGS200

を調整というすみわけがベターかなと思っています。


参考までに、フルサイズノートリミングの未処理画像も貼っておきます。

Perican35full


KiriさんやH川さんは、薄明開始して数十分後にはすぐ撤収・帰宅されましたが、僕は

独り機材を出したままで、しばらくこの光軸ズレの原因について考え込んでいました。

結局みつえを後にしたのは、5時過ぎだったと思います。

システムを構築すると、色々と障害がつきものですが、めげずに頑張ろうと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年6月 6日 (木)

GS200RC+TOA35RDシステムの紹介

昨夜の記事で文面と図で紹介したGS200RC+TOA35RDシステムをムービーで
解説&紹介しています。
GS200RCという比較的安価な鏡筒ならではの弱点を補う、フルサイズ対応の光軸調
整についても言及しています。

興味のある方は、ご覧下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 5日 (水)

GS200RCのシステムと光軸調整について

GS200RC+RD+フルサイズの光軸調整は、以下の図で示すAパーツ・Bパーツが重要なポ
イントだと思います。

1


左側は望遠鏡筒先側、右側はカメラ側です。
薄黄色のAパーツと紫色のBパーツがあって、その中間にGSRCJ90があります。
GSRCJ90はそもそも、純正の延長筒で構成した場合ネジ1との干渉を避けるため、どうし
ても取り付け径を小さくせざるを得ず、そのための強度不足を補う目的で用意されたパーツ
と思われます。ただ、僕がこれを導入するメリットはそこにはなく、主鏡⇔副鏡の調整繰り返し
では成立しない光軸出し、つまり接眼台座の調整用途でこれを取り付けているというのが
実際の用途です。
但し、これを直接望遠鏡に取り付けてしまうと、たちまち純正の主鏡調整ねじがGSRCJ90
に隠れて調整不可となってしまいます。都度都度GSRCJ90を外しては主鏡の調整…という
手間と時間をかけなくてはならないのです。
そこで、それを解消するのがこの「2段重ね構造」です。
AパーツとBパーツでGSRCJ90をサンドイッチすることによって、純正の調整ねじである
ネジ1もGSRCJ90の調整ねじであるネジ2も、独立して調整することが可能となります。
具体的には、まず大雑把に副鏡を合わせ、その後主鏡、そして台座調整代わりであるGS
RCJ90の傾斜調整です。この3つを終えると、最終的に副鏡と主鏡が若干ズレてきます。
それを繰り返しで追い込むというわけですね。
なので、「副鏡→主鏡→台座」という3ファクターのローテーションで光軸は理想状態に追い
込みが可能となります。


ちなみにTOA35RDは薄緑色のホルダー(Cパーツ)内に格納し、ピントの繰り出しを調整
した際のボールスクリュー先端が直接RD製品にダメージを与えないようにしています。
フラットナーであるTSフラット2.5パーツは外部パーツで両端を接続し本体に負荷を全く
与えない構造としていましたが、これまでの実践によってサポートバンドによる保持力の高
さに信頼を置き、今回のTOA35RDについては直接ねじ込み+外周サポートの方式で良
しとしています。

ピントに影響を及ぼすスケアリング調整については、薄緑色パーツのすぐ右にある2枚板
です。これはダイイチさんのスケアリング調整リングですね。
この箇所根元からカメラまでの距離は58.6mm。これは僕にとって絶対的な数値です。
イプシロンの補正レンズからのメタルバックは56mm+1mm+1.1mm=58.1mm
なのですが、僕の補正レンズはねじ込み部をM54→M58に拡張改造をしており、その際
に生じる0.5mmの光路短縮を補うために与える補正を含め、全長を58.6mmとしてい
ます。

これによって、イプシロン180EDでもGS200RCでも、オフアキシスガイドが両者切り替え
可能となっています。

サポートバンドの保持力は強力です。
せっかく厳密に合わせたGS200RCの光軸を、寸分も狂わさずに保持する性能を秘めて
います。

目下の課題は、センタリングスコープの十字線挿入改造です。
すでにオーダーはしており、近々光軸調整スタイルの完成形がお披露目出来るかと思い
ます。

TOA35RDの潜在能力が予想通り高かったため、これを何とか確かなものにしたいと
期待は増すばかりです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

TOA-35RDインプレッション

残念ながら試写画像はまだ公開出来ないのですが、ベランダでこの新型レデューサーを使っ
てみた印象を綴っておきます。

・思った以上に良像範囲が広く、GS200RCの光軸が合っていない状態でもフルサイズ四隅
のうちの二隅最周辺で点像に近い恒星像が得られた。

・但し、当然かもしれないが中心像と比較すると最周辺ではややシャープネスが低下する。

・光軸はフラットナー使用時以上にピーキーで、わずかな軸の傾きを敏感に察知し、像を崩し
てしまう。四隅・中心全ての一致条件は狭い。逆にRD⇔CCDのピントのスケアリングについ
てはF5.6というせいもあり、寛容ではないだろうか。

・逆に言うと、光軸調整(特にGSRCJ90=台座のスケアリング)のワークフローさえ確立さ
せてしまえば、このレデューサーはフルサイズ全面ノートリミングで使用可能な感触がある。

・タカハシ公証のバックフォーカス値は、あまり関係ない。2~3mmそれを移動させても、
良くも悪くも変化を感じない。バックフォーカス値を変化させ効果を感じ取りたいのなら、バリ
リングではないが、最低でも10~20mm以上は前後させなければならないでしょう。

・総じて、鈍感であったフラットナーと比べ、かなり敏感でピーキーなじゃじゃ馬のイメージが
ある。ただし、これを扱えばむしろフラットナーよりも見掛け上シャープな像が得られる潜在
能力を感じた。

元来TOAの専用レデューサーですが、このレデューサーは本気でフルサイズに対応する
素晴らしい能力を秘めているようです。
特に、光軸調整のシビアさを要求されない屈折望遠鏡には即戦力となりうるでしょう。
リッチークレチアンであるGS200RCとの相性も良好で、良くも悪くも鈍感であったF8直焦点
が、一気に敏感な光学系に早変わりします。たとえるなら、ちょっと手で押しただけですぐに
左右どちらかに傾いてしまうやじろべえのようです。
これを完璧に操るには、神の手でもなく修練でもなく、「光軸調整治具の作製とワークフロー
の確立」でしょう。光軸調整のスキルアップとは、何度やっても同じ結果となる「再現性の確立
」に他ならない。

今まで、レデューサーなどの縮小光学系を装備するとたちまち周辺像が悪化する、という固
定観念がありましたが、このレデューサーはちょっと違う。かなり優秀だと思います。
TOAでフルサイズに満足がいかなかったユーザーは、間違いなく導入の価値があるでしょうね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年6月 2日 (日)

syoshi-さんと熱く語る3

すっかりおなじみとなりましたが、syoshi-さんと熱く語るシリーズその3です。
今夜は色々な話をしています。
序盤はとりとめのない話ですが、後半に行けば行くほど熱くなってきます。
暇な方は、一度聞いてみて下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 1日 (土)

タカハシTOA-35レデューサーを買いました。

今年の4月に発売されたばかりの製品、タカハシのTOA-35RDを買いました。

Dpp07dd0601150b14

以下のムービー内で、この製品の説明と購入動機等について語っています。
興味のある方は、ご覧下さい。



| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »