天体写真の魅力は撮影現場にある
天体写真の魅力は、やっぱり撮影現場にあると思います。
少なくとも、画像処理にはないと思う。
僕がどうして画像処理講座をやっているのかというと、一つは光や階調を正しく扱う
手法を説くことで、少しでも天体写真を深めたい・広めたいということ。
二つ目は、現状画像処理技術でつまづいてしまって、本来ある楽しみを見失ってしま
う方が多いんじゃないかなということです。
画像処理っていうのは、ある程度の扱いが分かってくれば、その後っていうのは特に
それ自体の向上を目論む必要はないんじゃないかなって気が、最近しています。
どれだけ背伸びをしても、例えば露出2時間っていうのは結局2時間のクオリティな
んですよ。それ以上でも以下でもないわけですね。
画像処理技術は、元画像の良さを引き出す事は出来ても、元画像の悪さをごまかすこ
とは出来ないんですよね。シビアに見た場合ね。
例えば、ガイドミスをソフト的にごまかした写真と、ガイドミスなくバッチリ決まっ
た写真があったとして、その両者のクオリティが一緒になるはずがないんですよね。
ということで、今後も画像処理講座は続けては行きますが、それらを皆で共有・習得
した後は、もう一度原点に立ち返りたいなと思っています。
つまり、撮影現場ですね。
ここに対する向上心を持ち続けない限り、機材マニアであれ、画像処理マニアであれ
、結局この趣味は長続きしないんじゃないかなって思っています。
撮影こそが、天体写真の原点なんです。
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コメント
ご無沙汰しております。忙しいのと、撮影に夢中と言うことも有り中々コメントできないでいました。
画像処理が苦手、と言うか良くわかっていないので、このブログが僕の救世主的な物なんですが、僕自身撮影・観望が、大好きで計画を立てたとき、行く道のり、撮影の実際と、この工程がいつになってもワクワク状態です。
画像処理が、未熟な事もありますが、撮影時にバッチリの画像は、銀塩時代同様でコンポジットして、レベルを切り詰めただけで、良さが伝わってきますが、撮影時に、駄目っぽいのは、どんどん悪くなっちゃいます。
現実に、昨日撮影してきた画像の、悪さにガックシ状態です。
投稿: sekita | 2013年3月21日 (木) 23時03分
sekitaさん、こんばんは。コメントすっかり遅れて申し訳ございません。
いつもありがとうございます。
撮影機材の整備に時間を取られ、同時にブログネタも収集しつつ、つい遅くなってしまいました。
救世主とは大げさながら嬉しいです。
今は撮影素材もないですし、画像処理はほとんど手をつけていません。
kiriさんなど、普段過去素材を何度も処理されている方とかを見ているとスゴいなと思ってしまいます。
ステライメージ7も届いたのはいいですが、処理するFits素材もないので、いまだ開封すらしていない状態です(笑)
もう少し暖かくなれば、実践投入可能となりますので、それまで気長にお付き合い頂ければと思っています。
sekitaさんのセンスの良い撮影画像・作品もいつも楽しみに拝見させて頂いております。
今年はこれからですね!お互い、頑張りましょう。
投稿: よっちゃん | 2013年3月24日 (日) 23時13分