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2013年3月

2013年3月31日 (日)

中光害よりフラット

中光害地という定義はあいまいですが、大体都市圏(東京・大阪・名古屋等の大都市)から半径50km程度以上エスケープした夜空で撮影する場合の話です。
つまり、「ある程度以上の暗さがある」場合、光害そのものよりもフラットの精度の方が重要であると経験上感じています。

そこで僕が注意しているのは、以下のポイントです。

① すぐそばにフードを照らすような街灯があるかどうか。

② 撮影機材に迷光が入り込んで来ていないか。

特に①については注意が必要で、僕の場合、出来る限り街灯のない撮影地をメインにするよう心がけています。1つでも街灯があると、「あぁ、ここはダメだな。」と言って撮影地の選定外にすることが多いです。それだけ結果に影響するってことですね。

②については、ノートPCその他パイロットランプ等の明かりにどれだけ配慮するかでかなり改善可能です。10分なり20分なり露光するわけですから、どんなに柔らかくて暗い明かりでも場合によっては光が蓄積され強調時のカブリとなって現われてきます。マスクするとか消すなりして、徹底的に対策しましょう。
よく赤道儀のそばでノートPCの明かりを照らしっぱなしにして撮影している方がいますが、これはとんでもないです。たとえ筒先が真逆の方向に向いているとしても、ノートPCの煌々と照る光によって雰囲気は相当明るくなります。これの2次的・3次的な反射光として(空気も含む)CCDセンサーが蓄積してしまうんですよね。超強力な処理をする場合は、なおさらです。
メジャー対象など、あまり強調を必要としないラフな場合以外は、必ずこれは対策すると良いでしょう。ノートPCのフードという手もありますが、それでも僕は許せません。
もちろんノートPC用のフードは僕も愛用していますが、露光時については必ずPCを閉じて、20メートル離れた車内でLAN接続したリモートデスクトップPCで操作・確認するようにしています。

Ngc7822_850pix_2

この画像はフードに穴が空いたまま撮影したため、迷光が入り込み、結果として処理に苦労したNGC7822付近です。ちなみに街灯の影響はほぼなく、空も暗かったです。
その撮影地域の光害の有無よりも、上にあげたようなファクターの方が支配的であることを覚えておきましょう。
淡い対象でも、ある程度の中光害地まで赴けば、冷却CCDの場合なら強調して出すことは可能だと思います。

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2013年3月29日 (金)

「画像処理競争」の終焉

5〜6年前。いや、もっと前か。
旧ブログ「星の牧場」を立ち上げた2007年辺りぐらいからずっと何とかしてやりたかったこと。
それは、何か知らないが天体写真ってのは画像処理の良し悪しによって一方的に天体作品の優劣が決めつけられてしまう、というはがゆい実態でした。

その頃、画像処理の上手な一部のアマチュア勢は、周囲から「撮影が上手い」と言われるだけでなく、「神」とか「天才」とおかしな勘違いをされ、
その反面そのベテラン勢の処理プロセスがどのように成り立っているのかという実際を伺い知ることは出来ませんでした。

その背景として、画像処理という響き自体が今以上に不健康的なイメージで、星見の健全なイメージと対比した場合、公然と披露するにはどうしても抵抗があり憚られたというのも一因でしょう。
けど、それは建前。実際のところはそれらの技法を教えたくなかったというのが本音というか深層心理にあると思う。
天体写真という趣味は普及させたい、だけどその中でも自分はトップでいたい…という私欲が先立つというわけです。
そんな経緯もあり、2007年より僕が「星の牧場」というブログであれこれ書き出すようになるまで、決定打となる手法については触れられることはありませんでした。
僕はこのときから思っていました。
天体写真をもし公の場で優劣つけあうのであれば、自宅PCによる画像処理ではなく撮影本来でやり合うべきだろうと。
そのためには、これらの技法をまずは自分が全て習得しその暁には、あいまいな表現ではなく、明確な技術情報として世に暴露したい、とさえ願うようになりました。
アクションでもいいし、最近やっているムービー形式などはまさに直球です。
限られた少数だけしか居座ることが出来なかった場所を、何とか開け放ちたい。
つまり、ベテラン勢のお株を奪ってやりたいと思うようになったのです。
「自分は一番でいたい。だから基本は説いても実践はひた隠しにしておこう。」
…そんなベテラン勢の時代の幕を下ろしたいと願った2005年・06年・07年。
そして、今は2013年。
ベテランさんのお株は、とうに奪い取った。
僕だけじゃありません、結構多くの人がぞくぞくとです。
今や海外であれ国内であれ、どんな画像を見せられても撮影素材さえ同一ならそれをほぼ完全模倣することが可能です。素材が違うならもちろん無理です。処理での話ですよ。
所詮2次元のモニターやプリントに描画された256階調の集合体。
技術的に、「これは自分には表現出来ない」などというものは何もないと思う。
ただ、それをやるかやらないか?真似る真似ないか?っていうのは別問題です。
デジタルって正直。結局は0と1。
神がかりなものなど、どこにもないんです。
画像としてアップしている以上、それは僕にとって数値レシピを暴露しているのと同然です。つまり、隠すとか隠さないとか、そういうレベルの話ではなくなってきたのです。
そんな現在。
じゃあ、その後どうするか?
まずは、天体写真の処理でつまづく皆さんの出番です。
皆さんが僕に追いつかなければなりません。
こういう言い方すると、すごく上から目線と言われるでしょう、分かってます。
けど、謙虚に
「こう処理すると良いと思いますが、間違っていたらすみませんm(_ _)m」
と言えば角が立たないのでしょうが、そういうのは意向がボヤけるので嫌なんです。
たかだか画像処理が人より出来る、出来ないってレベルでの話なんですよ。
僕が他人より「特定の何らかの事柄についてのみ」多くを知り、そしてそれを発信する…ただ、それだけです。
たかがそんなことをいちいち謙譲するのもどうかと思っている、それだけです。
もう一度言いますが、僕の画像処理のテクニックに追いついて下さい。
具体的には、今後1年間で僕や一部のハイアマが発信するであろう画像処理ムービーその他のコンテンツを見て習得してほしいということですね。
僕の場合はおそらく、画像処理コンテンツだけで今年100回を楽に超えるでしょう。
僕としての本音はこうです。
あえて汚い口調で書きます。
「せっかく自身の技術を公開したんだ。だから、やるからには必ずそれを身につけてレベルアップしろ。」
中途半端に知識や技術をひけらかして、何となくフェードアウトさせる気はありません。やるからには、絶対に身につけて欲しいのです。
そして全体のレベルがもっと向上し、いわゆる「画像処理競争」の一時代の黒幕を皆で下ろしたいのです。
画像処理ジ・エンドですよ。
皆が平等の立ち位置となったとき、新たなステージ・新たな切磋琢磨が生まれるでしょうね。
僕は、ゆくゆく画像処理で皆に追い越されても、次なる土俵(きっと現場にある)で負けないように今のうちからビジョンを固めておきたいと思う。
何をすれば、より天体写真は楽しくなるのか。深まるのか。
考え出すと、胸が躍る。
そんな話が本格的に出来るのも、ムービーが全て完結してからでしょうか。
こうやって日々口汚く書き散らしながらも、案外1年・2年先のこの業界のシナリオを真面目に考えていたりもします。

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2013年3月28日 (木)

デジタル時代の自由について

機材や撮影環境の進化によって、デジタル天体写真はより自由度が高まってきました。
けどあまりに周辺環境ばかりが自由になりすぎて、何をどうすればいいのか分からないという方も多いと思います。

「何を目標に、何を拠り所に作品づくりをすればいいのか。」

人ってその境遇が本当に自由であったと気づくのはそれを失ったとき…なんて言いますよね。
それと同様のことが、このデジタル天体写真でも言えるような気がします。
いっそのこと、一度試験的に自由を奪うことで自分が天体写真を通じて何を得たいのか、何を拠り所に作品づくりをするのかが見えてくるのかもしれません。

僕は機材のあれもこれも所有しているわけではありませんが、単体では高価な機材を持っていることは否めません。
そんな自分がこんなことを言うのは説得力に欠けると言われるかもしれません。

けど僕から見たら、高額機材を所有している方の一部は
「甘んじるために高額機材を入手している」
ような気がしてしまいます。
頑張って稼いだお金と引き換えに、性能という自由を身につける。
ここまでは良いです。
問題はその動機が、「楽をしたいから」という部分ですね。
ここが、僕の考え方と決定的に異なります。

機材が進化する、カメラが進化する。
それは、誰のおかげだろう。
少なくともユーザーである僕らのおかげではありません。
カメラメーカーがやった仕事です。
その能力に甘んじて、ユーザーは手を抜き「楽勝」の喜びをかみ締める。
それって単に、自分がやったわけでもない他人(メーカー)の功績を、使い手が紹介しているだけに過ぎないんですよね。

「新たに手に入れたAというカメラはBという旧型のカメラに比べ3倍の威力を持つ。だから、私にかかる負担・苦労はこれまでの3分の1で余裕の楽勝なんです。」

って自慢したところで、僕はそのユーザー個人を何もうらやましいと感じません。
へぇー。カメラメーカーはすごいね、って思う程度です。

問題は、自由を得た人がそこで何をすべきなのかということなんですよね。
画像処理でもそうです。
大抵の人は、コマンド1発で美しくなってくれるソフトの到来ばかりを待ち望んでいます。
けど、天体写真に限ってはそんなものは何処にもないと思っています。
写真への感性とか、その蓄積から得られる道標が出来上がっていない限り、どんな1発コマンドも成功には導いてくれません。
完成に至るまでのプロセス・分岐点があまりにも多く、どうしても写真の光や色を知っていないと成就しない趣味なんです。
こういってしまえば天体写真ってすごく難しいことに思えるかもしれません。
けど、逆に言うと、写真への敬意を持ってさえいれば、機材がどうあれ処理フローがどうあれ、必ず成功への扉は開けるでしょう。
自由なだだっ広いグラウンドに一人立ち、どこをどんな速度で目指せばいいのかが分からない状態の人で溢れかえっているのが、この業界を見て感じる印象です。
写真への敬意さえ抱き続けていれば、どんな環境であれネットで交流するしない問わず、経験によってその人は上達していくことでしょう。
撮影技術だってそうです、すべては光を適切に集めるという写真撮影の根源から全てのノウハウは自然と醸成されていくはずなのです。

だいぶ以前、ある方が画像処理を教わりたいと僕を訪ねてきたことがありました。
その際、その時持っている自分の手法をあれこれ実演し解説してみせました。
けど、最終的にその方が言ったセリフが非常に残念でした。

「いやー、もういいです。分かりました。画像処理が難しいってことが良く分かったので、もういいです。」

…仕事じゃあるまいし、どうして、人はそんなに近道ばかりをしたがるんだろう。
使い古された文句ですが、それならハッブルの写真集買えばイイだけじゃない?


「楽チンで余裕ですわー。」
って、余裕をかましている姿を見せたがる人は実に多いです。
分からんでもないけど、なぜそこまで?って思う。
逆に人は、「必死だね」と言われるのを嫌います。
マジレスっていう用語が某掲示板にあるけど、
あれは「普段オレは本気を出してない。今のはおアソビ。」
と言いたいことの裏返しなのか。
そんなに余裕をかましたいものだろうか。
余裕をかます姿を見せたいがために、必死になってる人すらいます。
ただ、少なくとも一つ言えること。
それは、楽チンで余裕なのはあなたの功績じゃない、ということ。その機材をこしらえたメーカーだ。
そこで結局旧型と同じような結果しか出していないようなら、そんな余裕の体験談を綴ったところで、それは言い訳を綴っているだけにしか過ぎないのです。
僕はそんなかりそめの喜びに浸りたくないな。
そんなかりそめの快楽に甘んじてしまうと、ただでさえ遠くにある真実が、より遠ざかってボヤけてしまう気がします。
とにかく真実を見たい。そしてそれを発信する。
今年の僕の天体写真のテーマのひとつは、そこにあります。
人の反応は二の次です。
ただし、その発言が真実であればあるほど、往々にして人は沈黙する傾向にあるのも事実。
そんな「群集」の心理・行動パターンを先読みして、あえてお茶を濁す方向で書く。
人の反応・機嫌を伺いながら人気やコメント数が落ちるのを回避する。
そんなものが肥大化し、Webはいかにも最大公約数的なコミュニティを醸成する。
そんな本音を言えないWebはうんざり、とTwitterやFacebookや巨大掲示板に逃避する。
「おお、ここなら本音を綴れる。」…けど、そんな逃避先も行く末は一緒でしょう。
単に言い訳を発信する媒体形式が違うだけ。
群集という水たまりが2つや3つに分裂しただけです。

…僕は、そんなしがらみからは解放された立ち位置でこの趣味と向かい合いたいのです。


話がそれましたので、まとめます。
結論として、だだっ広すぎる自由。
拠り所とすべきポイントは、この趣味は結局写真を扱うものだということ。
どれだけ理論や知識を持っていても、光や色や階調に対するオマージュというかリスペクトの精神がそこに含まれていない限り、決して浮かばれることはないでしょう。
いつからこの業界は、そういう悪循環に陥ってしまったんだろう。
今夜もこんな駄記事を綴りましたが、別に特定の誰に言ってるってことはないです。
私のことかって思われる方。いや、そんなことはないでしょう。
全体的なムードに、ただそう感じてるだけ。
ただ、僕はこの現状をちょっぴり打破してやりたいって思ってる。
結局何やかんや難しいこと言っても、この趣味は写真であり、そのためには撮影なんですよね。

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2013年3月27日 (水)

屈折か反射か

「屈折か反射か?」

何か、とっつきやすくて楽しい話題ですね。
これから本格的に天体写真を始めようとされた方に、この質問をかつて何度か受けたことが
あります。

僕はそのときいつも、
「屈折の方がメンテナンスフリーだし、安定した結果が得られるので良いと思います。」
と答えています。

本当にその通りですね、僕は今までイプシロンでどれだけ光軸調整に時間と金をかけたか
知れないです。こういった苦労・改善策などを記事にすればするほど、かえって
「反射はとっつきにくい。」
という印象を皆に強く植えつけることになってしまうのでしょう。

確かに屈折望遠鏡を使っていた頃は、光軸の不安などは感じたことはありませんでした。
それに、屈折望遠鏡という製品は、見た目的に物欲や所有欲を満たしてくれる気がします。
特に対物の大きなレンズ、TOA130や150などはその最たる例ですね。
よく、「対物レンズを見ていると、吸い込まれそうな気分になる。」と言う人の気持ちが分か
らなくもないです。いや、よく分かります。

また、星の像の形を見ても、屈折望遠鏡の方が真円で美しいと僕は思います。
本来、星というのは円形もしくは点であるべきだと。
屈折は原理的にFの明るい設計が出来にくい分、じっくり時間をかけて撮影すれば
本当に良い星々の姿が得られると思います。

そんなわけで、トータル面で見て、これから天体写真を始めようとする方は、絶対屈折に
行くべきだと思いますね。
特に初心者向けというわけではなく、ハイアマチュア用のフォトビジュアル鏡筒というライン
ナップも現状選択肢にはあります。
口径の割に高いのがネックですが、それでも例えばFSQ106EDや125SDPのような
高価な屈折望遠鏡はモノとしての欲求を十分満たしてくれるでしょう。

田舎に住んでいて、カタログ上でしか屈折望遠鏡をご覧になったことのない方は、
是非何かのついでに天文ショップに寄って頂き、現物を見てご覧なさい。
天文雑誌の広告では計り知れない大きさ・頑丈さ…等に驚かれるでしょう。

対して反射望遠鏡の見た目は、それと比べると劣りますね。
確かに大きくて圧倒感はあるもんですが、大きなゴミ箱やドラム缶みたいなもので、
屈折望遠鏡の対物レンズのように、「工業製品として得られ難い」イメージを体験するには
やや説得力に欠けます。
「え、何でこんなデカいだけの穴のあいた筒に何十万円も!?」
ってな感じです。

屈折の場合は、フロントにあの高価で魅力的な対物レンズがありますよね。
おお、これがうん十万円の価値の理由か!
って気になりますが、反射の場合はそれが奥にあってなかなか伝わりにくいかもしれません。

…とまぁ、屈折の良い部分ばかり書きましたが、僕的には性格上反射が合っているように
感じます。レベル云々というよりも、性分でしょうね。これは。

反射を所有している以上、反射を立てることも書かなくてはならないので書きますが、
光軸調整って結局、「再現の手法を掴み取る」ってことなんですよね。
掴んでレベルアップしてしまえば、もう二度とそれ以下のレベル(=星像)になることは
ありません。筒に穴あけようが、トップリング外そうが、何度でもその鋭像を再現することが
可能です。

もしその状態が万人に提供可能なのであれば、僕は間違いなく反射を薦めます。
毎度毎度、確実に色収差のないシャープな像が得られれば天体写真が楽しくて仕方あり
ません。
ただ、工場出荷状態を永続的にキープするのですら困難なのに、無理な話でしょうね。

もしイプシロンが仮に、「シャープだけどFが4以上で色収差が多少残る」ような光学系なら、
僕はとっくに売り払っていたか、そもそも買ってはいなかったでしょう。
そこまで苦労をかけるに値するスペックではないからです。
F2.8なのに色収差がない、フルサイズで崩れない。群を抜いてシャープ。
何気に言いますが、これってちょっと他には前例のない望遠鏡なんですよね。
今後も多分、出ないと思う。
だからこそ、僕はイプシロン光学系の属する反射望遠鏡に惹かれます。

けど、通常は屈折を使うのがベストだと思います。
僕や和歌山の人たちのような取り組みは、ある意味特殊系と考えるべきだとわきまえて
ます。

けど、調整に没頭している人Sさん・Fさんはよーく知ってます。
ブログでは書かないけど、どうしてこれだけ反射へかける苦労・情熱を惜しまないのかを。
「高い金出して買っちまったから、後悔するのもくやしいので、仕方ないので調整している。」
ってお思いですか?とんでもない~。

というわけで結論をごく短い語句で表現しておくと、
「基本屈折。でも反射。」
みたいな感じです。
「人それぞれ価値観が…」
みたいな詰まらない月並みなセリフは、僕は書きませんよ!

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2013年3月26日 (火)

ステライメージ7開発協力にて

ステライメージ7、発売前からアストロアーツから届いていたのですが工作で忙しく
なかなか開封することが出来ませんでした。

本日ようやく、マニュアル箱を開封したところ、開発協力の名前の一覧に僕の名前
が入っているのを見つけました。

Si7manual



ブログのムービーでちょっと意見を述べただけですが、これを公の意見として真摯に
受け止めようとして頂けた開発の担当者に感謝申し上げます。
頂いた謝礼はもちろん、天文関連に使わせて頂きます(笑)
ソフトも買う気でいたのですが、何とコレについても頂けてしまった。
本当にいいのか。

…とはいえ、
今は処理する素材がないのですが、得ることが出来たらすぐにソフトを使ってみたい
と思います。

あと、僕が先に述べたいくつかの要望・意見については、以後のアップデータでの
対応検討となるらしいです。
やはり、駆け込みでの投げかけとなったので、作製側としてもデバッグ対応等、色々
大変だったのでしょう。
そちらも合わせて期待したいと思っています。

やっぱりオレら日本人、国内のソフト使いこなしてナンボでしょう。
素材展開、つまりデジタル画像の絵作りを司るプログラムは、このソフト内に全て
包括されていると思っています。
このソフトを使いこなせなければ、海外のソフトを使っても結果は同様だと思います。
このソフト制せずして、海外のソフトへ行くべからず…ですよ。

週末にでも、画像処理解説ビデオを見て勉強しておこう。
春・夏にそなえて…!

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2013年3月24日 (日)

スパイダーマスクを作りました

光軸調整ネタです。
スパイダーの微妙なくの字・への字などで輝星の光条が割れてしまったり、一つだけ
がボヤけてしまったりしたことはないでしょうか?
特にF値の明るいイプシロンなら、誰でも経験のある症状かと思います。
逆にスパイダーが削り出しなどのR200SSやF値の暗い長焦点筒などはそういう症状
はなく奇麗な輝星像になるのでしょう。

Dpp07dd0318162731

今回はイプシロン180EDで「スパイダーマスク」なるものを作製してみました。
非常に安価で簡単なので、「輝星の光条がどうしても割れてしまう・ボヤけてしまう」
という方は、是非一度下のムービーをご覧になってみて下さい。


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乾燥空気システム完成&ε180ED穴あけの儀

乾燥空気システムが完成したので、その紹介と、イプシロン180EDの鉄筒(特注
2.3mm)に穴あけをしている様子をご紹介しています。

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2013年3月23日 (土)

大津科学館でプリント展示

本日リニューアルオープンした大津科学館で、自分の天体写真プリントを飾って頂ける
ことになりました。

_mg_0160


さっそく本日、見に行ってきました。


_mg_0167_3


私が行ったことは、事前にPRO-1でA3プリントを10作品分とリサイズデータ(投影時
利用等)を送っただけです。

別段出費や手間をかけることなく、こうやって自分の作品が展示頂けるというのは嬉しい
ものです。お声をかけて頂いた、大津科学館の方に感謝申し上げます。

プラネタリウムも見てきました。
幻想的でメルヘンチックなKAGAYAさんの映像が印象的でした。

展示場所は、プラネタリウム前スペースとなります。
近くにお住まいの方で興味ある方は、一度行かれてみてはいかがでしょうか。



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2013年3月22日 (金)

シャープ系処理の三要素について

シャープ系処理の3要素について

輪郭強調とか、シャープネス処理とかシャープ処理っていいます。
これらの要素は、大きく3つあります。
ひとつは、輪郭強調。
その名の通り、まさにエッジを強調してくっきりシャープにする処理ですね。
僕がみる限り、シャープ系処理は皆さん、殆どがこれを目的にしていると思います。
輪郭強調は確かに有効です。ただし、当たり前ですが過度の使用は禁物です。
画像復元もそうですが、結局のところ、階調性やざらつきと引き換えなんですよね。
具体的に言うと、鑑賞者がどれぐらいの距離でその作品を見るか?
そこなんですよね。
それこそがこの輪郭強調という処理の見極め手段だと思っています。
たとえば自分自身だけがその作品に満足したいんだったら、普段自分がプリントを鑑賞する
間合いで不自然さが見えてこない数値までシャープを利かせればいいんですよね。
今度は他人をターゲットに置く場合はこうです。
鑑賞者が手に取ってそれを見るのか。
それともフォトコン選者じゃないけど、机に色んな写真を何枚も並べてそれを上から見下ろ
すのか。
もしくは写真展とか、ある程度の鑑賞距離を保って眺めるのか。
他人を意識するんであれば、この処理はとにかく「鑑賞距離」を重視すべきだと思います。
逆に、そこさえ意識が明確だったら、おのずと輪郭強調のかけ具合は決定してくることかと
思います。

二つ目に、コントラスト処理。
トーンカーブやレベル補正では得られない効果を、シャープ系処理によってもたらすことが
出来ます。俗に言う、ローカルコントラストですね。
半径値を1桁2桁デカく与えてやるんですよ。
そうすることによって、明・暗の階調にうねりを出すことが出来ます。
例えば、音楽のドレミファで言うと、ドレミファミレ・ミファソラソファみたいな感じで
す。つまりシャドウから飽和に至るまでの起承転結が、より複雑になります。
ただし、この処理も輪郭処理と同様、素材に強いダメージを与える処理なので注意が必要で
す。

三つ目に、意外と知られていないのが、「被写体の距離感調整効果」です。
天体写真の中では、輝星とか中間輝星とか微光星とかって呼んでますが、これらの距離感の
バラツキを一定レベルに圧縮させてやる処理こそが、シャープ処理の極意だと僕は思ってい
ます。
具体的には、撮ったままの状態ではたいてい、明るい星ほど輪郭がはっきりして近距離に見
え、微光星ほどぼやけて遠くに見えます。
これはある意味「写りの真実」と言えばそうなのかもしれませんが、鑑賞という観点からす
ると、この大きすぎる距離間の差が全体的な視認性を悪くしているんです。
結果として、作品全体を見渡したときの統一感というか一体感に欠ける作品になるわけで
す。
ラーメンの味に例えると、チャーシューや麺・スープのそれぞれ単独ではすごく美味しいの
に、全体を味わったときに何かしっくりこないという状態でしょうね。
逆に、単独ではそこまで良いと思わないのに、全体を味わってみるとなぜかイイ感じ、これ
なんでだろうという状態があるんですよ。
これは、単にその素材のエッジを引き出してるからそうなるんじゃないんですよ。
むしろ、輪郭強調を与えずして人に「イイ感じの一体感」を演出する方法だってあるはずな
んですよね。つまり、人間の視覚の特性を熟知した上での処理ってことですね。
単純にシャープをかけまくるだけなら、誰にだって出来るんです。
距離感の違いを「バラツキである」と認識し、それを一定レベルに圧縮することでイイ感じ
に出来るということだけ、覚えておいて下さい。
弱い処理で最大の効果を与える、これが極意じゃないかなと思います。
デジタルにはかならず何かしらの仕掛けやトリックがあるんですよ。
神がかりなものなんて、何もないんですよね。
鑑賞者の視覚を発信者側からコントロールしてやるぐらいのことが、習得次第では可能にな
ってくると思います。

以上、シャープ系処理の3要素でした。

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2013年3月21日 (木)

天体写真の魅力は撮影現場にある

天体写真の魅力は、やっぱり撮影現場にあると思います。
少なくとも、画像処理にはないと思う。

僕がどうして画像処理講座をやっているのかというと、一つは光や階調を正しく扱う
手法を説くことで、少しでも天体写真を深めたい・広めたいということ。
二つ目は、現状画像処理技術でつまづいてしまって、本来ある楽しみを見失ってしま
う方が多いんじゃないかなということです。

画像処理っていうのは、ある程度の扱いが分かってくれば、その後っていうのは特に
それ自体の向上を目論む必要はないんじゃないかなって気が、最近しています。
どれだけ背伸びをしても、例えば露出2時間っていうのは結局2時間のクオリティな
んですよ。それ以上でも以下でもないわけですね。
画像処理技術は、元画像の良さを引き出す事は出来ても、元画像の悪さをごまかすこ
とは出来ないんですよね。シビアに見た場合ね。
例えば、ガイドミスをソフト的にごまかした写真と、ガイドミスなくバッチリ決まっ
た写真があったとして、その両者のクオリティが一緒になるはずがないんですよね。

ということで、今後も画像処理講座は続けては行きますが、それらを皆で共有・習得
した後は、もう一度原点に立ち返りたいなと思っています。

つまり、撮影現場ですね。

ここに対する向上心を持ち続けない限り、機材マニアであれ、画像処理マニアであれ
、結局この趣味は長続きしないんじゃないかなって思っています。

撮影こそが、天体写真の原点なんです。









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2013年3月18日 (月)

手差しフィルター用ヒーターについて

本日はややマイナー用途な機材の紹介です。
光路長確保のためCFWを使わず手差しフィルターBOXを使う際に欠点とされる結露
対策についてご紹介しています。

野外でのフィルター抜き差しは、どうしてもフィルターガラスを外気にさらします
ので万全な対策を要します。
ビデオ内でご紹介する方法でケースを暖めれば、大きな効果が得られると思います。










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2013年3月16日 (土)

乾燥空気による結露防止策について

本日は乾燥空気による結露防止策について語ってみました。
今は撮影も出来ず、こういったことに夢中です。
ムービー内で一番言いたかったことは、結露って曇らない・曇るの0・1ではなくて
その中間的な「目には見えないが、ほんのり曇る」という状態が存在するのではと。

よく「一度も曇ったことはありません」って言っているのを見かけるけど、それは
目視で鏡やレンズの曇りが見えないだけで、実際には微妙に曇って星雲などのコント
ラストなどに影響しているのかもしれないです。
「輝星がにじんでなければそれで良し、曇ってません!」って、それで大丈夫?と。
主鏡が撮影の翌朝、曇ってはいなかったはずなのにホコリがたくさん付着していた
などというのはその存在の証でしょう。
逆に目に見える程度曇っているという状態はすでに末期症状で論外かなと。
そこへ行く前の0.3とか0.5の結露を抑制する対策レベルが必要じゃないかなって思っ
ています。万全を期すなら、出来る限り直接的に乾燥空気をある程度の流量で吹き付
けるのが良いのかもしれませんね。

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2013年3月14日 (木)

NJP赤道儀の紹介

本日は、私の赤道儀 タカハシNJP赤道儀をご紹介します。








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今後の展開

You tubeの動画では色々紹介してきましたが、現在天体写真の機材を増強するため
にブランクの期間を設けています。

1つ目は、ε180EDのさらなる高精細画像の探求ということで、オフアキシス
ガイド環境を構築させます。しかもフルサイズCCDで。
ML29050を使い始めてから、この鏡筒はまだまだ精度アップと安定化が図れると
確信するに至りました。カメラ的に、まだまだイプの高解像度化は有意義だという
ことです。

そこで、撮影能力向上に際し今まで取り組んで来た事を振り返ってみます。

  1. 鏡筒の厚みUP…純正メタル1.2mm厚から特注メタル2.3mmへ
    テレスコープ東西変更時または長時間露光時のピントと光軸の安定性確保
  2. 光軸調整の習得…光軸の安定と精度向上によるイメージサークル内の結像性能
    アップ
  3. β-SGRの導入によるフォーカスの再現性や精度向上、光路の直進性保持
  4. 主鏡セルおよび主鏡の保持方式変更による主鏡の微妙なガタ防止
  5. スケアリング調整リング導入による、写野四隅の解像アップと定量再現
これに加え今度はオフアキ導入、というわけです。
果敢にもイプシロンやニュートン反射系にオフアキを導入された方の過去ログを
大いに参考にさせて頂きながら、私としてはこれをフルサイズCCDの土俵上で実現
させたいと思っています。無理かな?
けど、実現すれば子亀も要らなくなりますし、結果的にはCFWも不要となります。
オフアキで懸念される問題点については、以前三ツ星製のオフアキをずっと使って
いましたので把握はしているつもりです。ただ、それがML29050のシステムで通用
するのかどうかは未知数ですね。一度成功さえしてしまえば、その後は安定運用が
可能なのでしょう。これによって、おそらくピクセル等倍レベルでしか分かり得ない
範疇ですが、確実に撮影素材のグレードは増すことでしょう。
オフアキ+フルサイズ+イプシロンの前例がないので、無理だろうと思われる方も多
いかと思いますが、出来る限り実現させたいと思っています。

そして2つ目
こちらがむしろ、メインかもしれません。
イメージの問題があるので今は公にしたくないのですが、今年より撮影機材のライン
ナップをもう1本増やそうと思っています。イプシロンはそのままメインとしつつ、
さらに1本の追加となります。
頑なに秘密を通すつもりもないので、別に知れても構いませんが、僕の口から公の場
で知らすにはまだタイミングとしては時期尚早かなと思っています。
僕の今あるカメラを主軸として、次なる1本をあれこれ探す上で僕がチョイスした天
体望遠鏡です。今から期待が高まります。
そちらの方も準備が整い次第、実写画像と共に公開出来ればと思っています。

そんなわけもあって、今は待ちの期間なんです。
天文的にヒマでヒマで仕方がありません。
機材がないので、例え今月晴れても遠征撮影には行くことが出来ません。
みなさんの撮影成果を、指を加えながら楽しませて頂いてます。
画像処理に対するモチベーションについては素材もなく低下気味ですが、反して天体
撮影の楽しみに対するモチベーションは上がる一方です。
撮影したい!けど、出来ない。
今はストレスや意識を極力、別方面に向けるように心がけています。

近況としては、そんな感じですね。

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2013年3月10日 (日)

僕の天体写真プリント紹介

今夜は、僕の天体写真アルバムを紹介しています。
いつもはプロセスの話ばかりなので、たまにはアウトプットの話もいいかなと。

全て、CANONのプリンター PRO-1を使って出力しています。

<鑑賞方法>
まずは再生マークをクリックし、動画右下(全画面)をクリックして下さい。(ない場合はyou tubeボタンをクリック)
次に画質マーク(右下4番目)をクリックして1080pで拡大表示すれば、一番奇麗に見えるようです。

※0310 13:22    1080p画質に差し替えました。








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2013年3月 9日 (土)

ε180EDの主鏡・セルの改造について

今回はε180EDの主鏡・セルに私が施した改造についてご紹介しています。









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2013年3月 7日 (木)

「技術」についてアツく語る。

本日も音声のみの「語り」です。

「技術」ってどういうものか?ってことをアツく語っています。
是非、聞いて下さい。














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ピークとバラツキの除去思想について

本日はピークやバラツキについての除去思想について、音声のみで語っています。
フォトコンテストについても触れています。
お暇がある際にでも、トークを聞いてみて下さい。


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2013年3月 6日 (水)

Labモードについて2

天体画像処理ムービーを久々に公開致します。

本日は、前回の続編ということで「Labモードについて2」と題しています。
見極め手法がメインの感覚的な話ですが、興味ある方は是非ご覧下さい。
<鑑賞方法>
まずは再生マークをクリックし、動画右下(全画面)をクリックして下さい。(ない場合はyou tubeボタンをクリック)
次に画質マーク(右下4番目)をクリックして1080pで拡大表示すれば、一番奇麗に見えるようです



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2013年3月 2日 (土)

FLI ML29050モノクロ冷却CCDカメラのご紹介

今晩2回目の投稿です。

今度は、私が持っている冷却CCDカメラ FLI ML29050についてのご紹介です。

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2013年3月 1日 (金)

Lodestar(ロードスター)を買いました。

今流行のオートガイダー、Lodestarを買いましたので開封の儀式を映像レポートします。

よろしくお願いします。

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