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2012年12月14日 (金)

ディスプレイのキャリブレーション実施(Macbookpro retina)

本日ようやく,Macbookpro retinaのモニターキャリブレーションを実施しました。

本当はもっと早く行いたかったのですが、このPCにはCDドライブがなくソフトの
インストールが出来なかったためです。昨日、発注していたドライブが到着したの
で早速インストールしキャリブレーションを行ったというわけです。
まず最初は出荷状態に忠実なD65_120cd_2.2をターゲットに実施。
D65_120cd_22
他のユーザーが書いておられる通り、やはりこのノートPCのディスプレイは只者ではありません。
ガンマカーブが一直線、つまり殆ど無補正の状態で合っているということを示しています。
ただ、この工場出荷状態だと色温度が6500Kの120cdとやや青みがかっており、
輝度も高めで星像が目に突き刺さります。
僕のCG211はプリントとのマッチングを突き詰めた結果、ターゲットはいつも
5000K_90cd_2.2としています。ただ、このノートPCは色評価用光源の室内以外
での用途が多いため、今回は両者の中間を取り,5500K_100cd_2.2としてみまし
た。
以下がそのターゲットでキャリブレーションを行った結果です。
D55_100cd_22
RGBいずれも色温度1000K下げただけの理想的なリニアリティを保持しています。
ノートのモニターは本来もっと、ぐにゃぐにゃに曲がるのが通常なんですが。
Colorchecker
マグベスカラーチェッカー・クラシックの自動検証も行ってくれるようです。
一部の色において色差の偏りは見られるものの、ほとんどのカラーパッチのΔEは
1を切っているような印象でした。
この状態でPSCS6(mac版)で天体画像を開いてみます。
Cs6_ngc1333
画像は1200ピクセルにリサイズしていますが、実際は2880×1800ピクセルあります。
D65_120cd_2.2のデフォルトと比べて、キャリブレーションの効果は一目瞭然でした。
絶対こちらの方がイイです。(Web掲載でこう言っても無意味ですが)
あらためて実感したことなんですが、よく皆さん天体写真を処理していて「星が煩
い」と言われますよね。大半の方がそう感じる理由の1つはモニターのキャリブレ
ーションにあるのではないでしょうか。
プリントを最終媒体とした場合、ディスプレイの輝度はそれに見合う値に落とし込む
べきなんです。このノートを買ってからずっとキャリブレーションが出来ずにいて、
その間、画面の輝度や色温度が高くて星の1粒1粒が目に突き刺さるような印象を
潜在的に感じ取っていました。
ターゲット値をカスタムした既存のCG211ではそんなことはありません。
しかし本日ようやくインストールをして、本来用紙とのマッチングであるべき値を
ターゲットにディスプレイを追い込んで初めて、本来あるべき印画紙のシミュレート
環境が確立されたという強い実感を得ることが出来ました。
ちょっとオーバーな表現をすると、キャリブレーションされた天体画像はチカチカの
ディスプレイではなく、まさに滑らかな紙そのものでした。
たいていのディスプレイの初期セッティングは明るくどぎついです。
天体写真の鑑賞をディスプレイだけで完結させるならともかく、最終媒体を用紙と
する方はディスプレイの眩しさに惑わされてしまっている可能性があるかもしれま
せん。紙にすれば本来光り輝き美しいはずの星像なのに、ディスプレイという中間
的な媒体でその潜在美を台無しにしてしまっていないでしょうか。
星という被写体を写真再現する上で最も重要なのは、その直径でも明るさでもなく、
諧調の連続性、つまりその星々にトーンが存在するか否かだと確信しています。
星というのは、あらゆる天体情報の中で最もフォトジェニックで人為の介入を許さ
ない聖域なのだと常々考えています。
紙を再現する理想のターゲット値、皆さんも是非試行錯誤してみて下さい。
写真好きなあなたの求める真実は、Web上のモニターでもフォトコンの二次印刷で
もなく、自身のプリントにのみ宿ります。自分の所持するプリントさえ美しいと
満足出来れば、その他への配慮はどうだっていいのです。
プリントでの見極めさえ正しければ、遅かれ早かれ後からノコノコと結果はついて
くるはず。

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